介護士が利用者のQOLを向上させるシンプルな方法【実例あり】

プロの支援者である介護士は、利用者のQOLを向上させることを考えながら、介護に携わらなければなりません。

今回の記事の内容としまして、

  • 介護業界で使われる「QOL」の意味とは?
  • 利用者のQOLを向上させる方法と理由とは?
  • 利用者のQOLを向上させていくために意識しておくべきこととは?

以上の3点、実例をまじえながらご紹介していきます。

それではさっそく本編へどうぞ!

 

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1.介護業界で使われる「QOL」の意味とは?

QOLとは「クオリティ・オブ・ライフ」の略になります。

日本語に訳すと「生活の質」や「人生の質」という意味でありまして、なんだか堅苦しくて難しそうなイメージをかもちだしていますよね。

簡単にいいますと、生活のなかに幸せを感じることができたり、充実した日々を送れているのかということを重視する考え方です。

 

2.介護士が「客観的な視点」をもつと【利用者のQOLが向上する】

介護士が利用者のQOLを向上させるシンプルな方法。

それは「客観的な視点をもつこと」つまり「利用者目線で支援する」ということです。

  • 利用者目線で支援すると?

・利用者の「生き方」を尊重した支援ができる

・利用者との良好な関係を築くことができる

介護士として働いている僕も、以前はハードな仕事内容をこなしていくうちに、利用者目線から職員目線にうつり変わっていくことがしばしばありました。

職員目線で介護をしていたら仕事の効率化のことばかり考えてしまい、利用者のQOLは向上されるどころか低下していきます。

自分でやったほうが早いからといって、過度に日常生活の手助けをやってしまえば、以前は自立してできていたことができなくなってしまいます。

それとは反対に、利用者目線での介護をおこなうことができれば、利用者のQOLの向上につながります。

 

仕事上の付き合いではあるものの、利用者が幸せそうに生活されている姿をみていると、僕たち介護士は家族のようにうれしく思うものです。

それではさっそく、利用者目線で支援すると「利用者のQOLが向上される理由」についてくわしく説明していきます。

 

その① 利用者の生き方を尊重した支援ができる

利用者全員に同じような介護をするのではなく、一人ひとり支援の内容を考えて介護をしていく必要があります。

もちろん利用者一人ひとり歩んできた道のりは違います。

そうなると当たり前のように趣味や思考も異なります。

手芸が大好きな人もいれば、全く興味がない人もいる。

習字が得意な人もいれば、苦手とする人もいる。

みんながみんな同じことに生きがいを感じるなんてことはありえないですよね。

レクリエーションが日々の楽しみと感じている人もいれば、やりたくない人だってたくさんいます。

レクリエーションをやりたくない方に「強制参加だから」なんて言って参加させてしまっても、利用者は大きなストレスをかかえるだけです。

そのかわりに1人の時間が好きな方には、「居室で趣味を楽しんでもらう」というのもいいですよね。

そうすることで、ストレスは楽しみに変わります。

大勢で何かをすることが苦手で積極的になれなかった利用者が、一人でいられる環境であれば積極的に物事に取り組まれている光景はよく目にします。

利用者目線になって人生の「背景」を理解しつつ、利用者一人ひとりに合わせた幸せを提供することで、QOLはグッと向上されるのです。

 

その② 利用者との良好な関係を築くことができる

介護士であるあなたも、職場の人間関係ってかなり気になりますよね。

それがキッカケで退職する人も少なくはないはずです。

職員が人間関係で悩むのと同じように、利用者の方々も人間関係ってかなり気になっているんです。

「嫌いな人には近づきたくないし話をする気にすらなれない」なんて思いますよね。

職員目線で介護をしていたら、利用者の気持ちは二の次になってしまい、仕事の効率化のことばかりに気を取られていしまいます。

「あの人は自分のことだけしか考えてない」と思われていたら、信用はガタ落ち。

それが利用者のストレスをためてしまう原因になりかねません。

それとは反対に、利用者目線で介護をしてみるとどうでしょうか。

ささいな体調の変化に気づけるようになったり、利用者の気持ちに寄りそって介護ができるようになります。

利用者から信用してもらえることで、誰にも言えなかった悩みを打ち明けてくれることだってあります。

親身になって話を聞くだけでも、利用者からするとストレスのはけ口になりますし、悩みを解決することができれば幸福度は高まりますよね。

利用者目線にたって、利用者との良好な関係を気づいていきましょう。

 

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3.「利用者目線に立った介護」で意識しておくべきこと

僕もかけだしの介護士として働いていた頃には、利用者の気持ちや考え方が全然分からなくて、思い通りの支援ができずに頭をかかえるくらい悩んだ経験があります。

ですが、介護士としての経験値を積んでいくうちに、「意識しておくべきこと」を理解することができたのでシェアしていきます。

とてもシンプルなものなので、ぜひ普段の介護業務のなかに取りいれてみてください。

 

その① 利用者に興味・関心をもつ

利用者目線で支援するには、まずはじめに利用者のことを知る必要があります。

その人に興味・関心をもつと、行動や習慣を知ることができますし、ささいな仕草でさえも発見することができます。

そして、その人の行動や習慣、仕草をみて「なぜ?」という疑問を持ちましょう。

そこで得られる理解が、QOLの向上につながるケアにつながります。

  • 実際に僕が取り組んでみた内容

①テレビや本にうつる猫を見ると、うれしそうに微笑まれていた利用者。

②ネコが好きなのか尋ねてみると、以前家でネコを飼われていたとのこと。

③それを聞いて、家族に自宅で飼われている猫の写真や動画を送ってもらうようにした。

④笑顔になられることが多くなり、以前よりも明るい表情をみられるようになった。

「アセスメントシートを読めば大体のことが分かる」と思われるかもしれません。

もちろんアセスメントシートを読めば、その人の情報を知ることができます。

ですが、書類に書かれている情報は必要最低限のことであり、その人の人生のごくわずかなものでしかありません。

「自分のこと全てを、1枚の紙に書いてください」なんて言われても、書ききれるわけがないし、利用者の体調や考え方によって、日々情報は変わっていきます

日々の生活に目をこらしながら支援してくことで、利用者目線の介護ができるようになるのです。

 

その② 会話をするときは、聞き上手になる

会話をするときには「聞き手側」に徹するようにしましょう。

仮に利用者の立場からすると、職員の話をべらべらと話されても会話が楽しいとは思えないですよね。

聞き手側にたつことを意識すると、相手の気分を盛り上げることができますし、この人との会話は楽しいと思ってもらえるようになります。

そして、会話をすることで性格や考え方など、アセスメントシートには書かれていない利用者の情報を手にいれることができます。

先ほども説明しましたが、利用者目線で支援するには利用者のことを知る必要があります。

会話をするうえでのポイントは、「聞き上手」になることです。

  • 聞き上手になるために意識しておくことは?

①自分のことを話さない(聞かれたら話す)

(基本的に人は自分のことを理解してもらいたいと思っているから)

②質問をして、相手の話を掘り下げる

(話を盛り上げることができるから)

③相手の話をさえぎらない

(気持ちよく最後まで話をしてもらうために)

④しっかりと「うなずく」動作を加える

(理解・共感していることを相手に伝えるために)

この4点を意識することができれば今日からあなたも聞き上手。

利用者のことを知る手段として、会話はとても有効なものになります。

 

実例として、僕の職場にいらっしゃる一人の利用者は、以前はいつ見ても誰ともお話をされている様子が見られませんでした。

ですが、職員が「聞き上手」を意識することで、徐々に会話で心を開いてくださるようになり、笑顔でお話をされる機会が増えました。

今では自分から声をかけてきてくださるほど、会話を楽しんでもらえるようになりました。

 

聞き上手になって、利用者から信頼してもらえる人間関係を構築していきましょう。

 

その③ 自分の仕事ぶりを客観視する

自分の仕事ぶりを客観視して、一日の評価や振り返りをするようにしてみてください。

  • 自己評価する項目

・利用者の気持ちに寄りそえていたか?

・本当に支援するべき介護ができていたか?

自分が車いすの上でずっと座らされていたらどう思うか?

手引き歩行で歩けるのに、自分が楽だからという理由で車いす移動していないか?

などなど・・・

客観的な視点をもつと、見直せるところがたくさん出てくるはずです。

業務の見直しをおこなえば、利用者のQOLの向上につながるのでしっかり気にしておきたいところですね。

 

4.利用者のQOLを向上させるためにさっそく実践してみましょう

日々スキルアップを目指すために、まずは利用者のQOLを向上させる取り組みに力を入れていきましょう。

この記事が、介護士として働かれているあなたの役に立つことができれば幸いです。

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